マザーボード
パソコンを自作するのならこれがベースになるでしょう。
既製品のパソコンのパーツを交換してグレードアップしたり、故障した箇所を 交換することはたまにあるので、メモリーやCPUはパソコンを自作しない人でも 少なからず興味を持つことはありそうです。 でもマザーボードは自分でパソコンを組み立てる人でなければそんなに詳しくは 知ろうともしないのではないでしょうか。 これはパソコンの基幹となる重要なパーツで、全てのパーツをこれに接続して パソコンを組み上げることになります。 完成品のパソコンのスペックはそれぞれのパーツによるところが大きいですが、 そのパーツが使えるかどうかはマザーボード次第になります。 大きな規格で分けるとATXとMicroATXがあり、それぞれにIntel用とAMD用があり ますが後者は取り付けるCPUによって選ぶことになります。 インテル製のCPUを使うのならマザーボードもインテル用のにする、という ことでそんなに専門的な知識が無くても選ぶことはできるでしょう。 ただし両方ともインテルで合わせれば絶対に使えます、とはならず、CPUの ソケットが異なっていたら適合はしません。 なのでもし先に使いたいCPUが決まっているのなら、それに合わせてマザーボード を複数の選択肢の中から決めることになるでしょう。 ですがそうしたことは自作する人でなければあまり気にすることでもなさそう ですし、中古のマザーボードを買ったり買取してもらった経験のある人なら今更 説明するほどのことでもないかもしれません。 これから自作パソコンを組み立てよう、という人にとってはお役立ち情報になり そうですが、そうでなければあまりピンとこない話題かもしれません。 ちなみにインテル用のマザーボードとはインテル製であるわけではなく、インテル の規格に合わせて製造されたというだけのことです。 なのでIntel製のCPUを搭載するからとショップで店員さんに「実はIntel製の マザーボードを探してるのですがどこにありますか。あ、他のメーカー製は 使えないので紹介してもらわなくていいです」と声を掛けると、困った顔をされて しまうかもしれません。 マザーボードで有名なメーカーはギガバイトやASUSで、Intel社製の製品もない ことはありませんがそれほど多くの品があるわけではありません。 なのでこの発言は無駄に選択肢を狭めるだけで、こちらが勘違いしていることを 読み取ってくれれば「もしもお客様がIntel製のCPUを使っているからそれに 合うマザーを探している、という意味であれば、別にインテル製でなくても規格 さえ合っていれば他のメーカーの物でも大丈夫ですよ」と教えてもらえますが、 仮に「あぁ、この人はインテルマニアなんだな、あえて選択肢の少ないインテルの マザーボードを探しているだなんて」と思われてしまったら不幸です。 喉が渇いたからコンビニで何か飲み物を買おう、ただしオリエンタルの商品に限る、 と意味のない縛りをつけるような行為です。 大手メーカーのドリンクやプライベートブランドの缶コーヒーが多数陳列されて いる中でわざわざマイナーな飲料メーカーの商品しか購入しないという制約は、 奇行と捉えられても仕方がありません。 ひょっとしたら「うちでは扱っていませんので中古パーツを専門に扱っている お店で探したほうがいいですよ」とめんどくさそうなお客だな、と追い返されて しまうかもしれません。 このことは初心者が勘違いしそうなことなのでしっかり理解しておくといいでしょう。 ちなみにマザーボードの性能を左右するのはチップセットになり、ノースブリッジと サウスブリッジがもともとはあったのですが、最近ではCPUがノースブリッジ の役割を受け持つようになってきたので、マザーボードにはサウスブリッジだけ という形がほとんどです。